平成の終わりに振り返る 終了した Google のサービス12選

間もなくを幕を閉じる 「平成」 。
平成生まれの Google は、インターネット史に大きな足跡を残してきました。
そんなインターネット界のイノベーター ・ Google の数々の成功の裏には、いくつものトライ&エラーがあったことはみなさんもご存知の通り。
間もなく平成がフィナーレを迎える今、平成に生まれて平成に終了した Google のサービスの数々を振り返ってみましょう。

Google+ だけじゃない! Google の終了したサービスを振り返る

エブリディ Google Workspace 読者のみなさまこんにちは。
こちらの記事を読んでいるみなさまは、日頃から Google のサービスを活用しているという人が多いのではないでしょうか。
Gmail にスプレッドシート、 Google ドキュメント etc…。 Google が世に送り出したサービスは、もはや私たちのビジネスシーンに不可欠なツールといっても過言ではありませんね。
そんな使いやすくて画期的なサービスを提供してくれる Google。その成功の影にはひっそり幕を閉じたサービスがたくさんあります。
Google+ のサービス終了の発表は記憶にも新しいですが、それ以外にも数多くのサービスが生まれ、そしてインターネットの表舞台から姿を消していきました。
この記事では、そんな平成の時代に産声をあげて、平成のうちにサービスが終了したサービスにスポットを当ててみました。
今はなきサービスの足跡、それはいくつものイノベーションを起こしてきた Google のフロンティアスピリットの証明といえるのではないでしょうか。

オンラインで仮想世界を作り出すサービス
Lively [2008 – 2008]

え!? Google もこんな3次元仮想世界のサービスを運営していたの!? と驚いた人も多いのではないでしょうか。
「Lively」 とは賑わいという意味を表す意味の英語。当時人気を集めていた、 「Second Life」 とチャットルームとを足して2で割ったようなサービスを展開していました。
しかし、 Lively には同年 9 月に発表された Google Chrome の上では使えないという致命的な欠陥を抱えていたのです。

Lively 2008 年に 7 月にローンチをしましたが、同年の 12 月 31 日にサービスを終了。半年足らずという非常に短命のサービスでした。

当時、 Google は 「リソースの優先順を明確化し、中核ビジネスである検索と広告とアプリケーション開発に専念したい。」 と発表。
マネタイズが難しく、リソースを消費するサービスは潔く終了する。そんな Google の合理的な理念が、 Lively の誕生から閉鎖までのスピードに見て取れますね。

サービス終了告知ページ:
https://googleblog.blogspot.com/2008/11/lively-no-more.html(英語)

Google のイノベーションの象徴
Google Labs [2006 – 2011]

Google のヘビーユーザーにとって、 Google Labs はとても刺激的でワクワクする存在だったのではないでしょうか。
Google Labs とは、 Google のエンジニアが 「20%の自由時間」 で開発した β 版のサービスを公開するサイトのこと。
Google のイノベーションの象徴と言われていました。
Google マップや Google ニュースなど、現在は正式版として提供されているサービスも、かつて Labs で β 版として立ち上げられました。
Google Labs が停止した当時は、 Google のイノベーションの歩みが遅くなるという声が聞こえてきましたがその後も Google がいくつもの革新的なサービスを生み出してきたことはご存知の通り。
Labs の DNA は現在も Google のエンジニア達に受け継がれているのでしょう。

サービス終了告知ページ:
https://googleblog.blogspot.com/2011/07/more-wood-behind-fewer-arrows.html(英語)

オンラインで管理できるメモ帳 & Web ページスクラップブック
Google ノートブック [2006 – 2011]

Google ノートブックは、いわゆるオンラインのメモブック。
Web ページからテキストや画像をコピーして貼り付けたり、ラベルやセクションごとに整理した複数のノートブックを管理するといった使い方をされていました。
メモしたい内容はオンラインの 「ノートブック」 に保存でき、共有機能や他のユーザーとの共同編集機能も可能。今でこそ Evernote のようなメモアプリは世に溢れかえっていますが、当時は非常に画期的なサービスでした。
ここまで読んで、こんなツール今もあるよね…? と思った方、そうです、 Google ノートブックの機能の一部は Google ドキュメントや Google Keep に搭載されています。

サービス終了告知ページ:
https://www.google.com/googlenotebook/faq.html

Google の便利ソフトをまとめてダウンロードできるサービス
Google デスクトップ [2004- 2011]

Google デスクトップとは、ローカルディスクおよび指定したネットワークディスク上にあるファイルをテキスト検索が行えるツールのこと。

検索対象には、閲覧ウェブページや電子メール、チャットの履歴なども含まれていました。
検索を行うと、その結果を通常の Google のウェブ検索結果とよく似た形式でウェブブラウザに表示することもできました。
インターフェースは、デスクトップ上のサイドバーのようなガジェットといえば、イメージしやすいでしょうか。

作業効率を向上させる便利なツールでしたが、2011 年にサービス終了。
データの保存がローカルからクラウドへ移行しつつあることや、パソコンの OS に同等の検索機能が統合されたことなどが主な理由でした。

Google デスクトップ終了の翌年に誕生したのが、 Google のオンラインストレージサービス ・ Google ドライブ。 Google ドライブの検索の速さや正確さは、Google デスクトップで培ったアルゴリズムが活かされているのかもしれませんね。

サービス終了告知ページ:
https://googleblog.blogspot.com/2011/09/fall-spring-clean.html(英語)

Gmail でソーシャル機能の強化を図れるツール
Google Buzz [2010 – 2011]

2011 年は Google の歴史の中でも数多くのサービスが終了した年でした。Google Buzz もその一つ。
Gmail のインターフェースの新たなタブとして提供されていた Google Buzz は、リンクや Gmail のステータスアップデート、 YouTube の動画や Picasa の写真などを共有することができました。
別ユーザーが共有したデータにコメントを残したりすることが可能となっていて、 Google+ の布石となったサービスと言われています。
しかし、ユーザーによるプライバシー問題の懸念など課題も多く、ローンチから 2 年弱でサービスが終了しました。

サービス終了告知ページ:
https://support.google.com/mail/answer/1698228?hl=ja

Google による個人の健康情報を一元化するためのサービス
Google Health [2008 – 2012]

私たちの QOL をあげる上で欠かせない健康の管理。 Google にも、健康情報を管理するサービスがかつて存在していました。
Google Health は、処方箋管理、投薬履歴、通院記録などを集約する健康関連情報のハブとして機能すべく 2008 年にローンチしました。
当時は、 IT とヘルスケアの融合として期待を集めましたが 「多くの人の興味を集めることができなかった」 という理由から 2011 年に閉鎖を発表。
とても面白いコンセプトのサービスですが、メインターゲットとのマッチングが少し難しかったのかもしれないですね。
ちなみに、現在 Google では、よりライフスタイルに寄り添ったヘルスケアアプリ 「GoogleFit」 を提供しています。

サービス終了告知ページ:
https://googleblog.blogspot.com/2011/06/update-on-google-health-and-google.html

RSS のフィードを読むことができるフィードリーダー
Google リーダー [2005 – 2013]

今この記事を読んでいる人の中にも、 Google リーダーを愛用していたという人が少なからずいるのでは?
Web ベースのフィードリーダー ・ Google リーダーはオンラインまたはオフラインで RSS のフィードを読むことができるツールでした。
多くのユーザーを抱えていたため、Google から打ち切りの計画が発表されたとき、ネット上にはショックを受けたユーザーたちの声が溢れました。
当時の発表によると、「ネットユーザーのニュースを消費する方法が変容したこと」が主な終了の理由としています。
つまり、 Google はパソコンを開いて RSS でニュースをチェックするのやもはや古いスタイルと判断したのです。

当時の Google の予測の通り、現在私たちはスマホを活用して常にアクティブにニュースをキャッチするようになりました。

サービス終了告知ページ:
https://googleblog.blogspot.com/2013/03/a-second-spring-of-cleaning.html(英語)

自分仕様にカスタマイズできるスタートページ
iGoogle [2005 – 2013]

ウェブ 2.0 などという言葉が流行った時代からインターネットを愛用してきた人にとって、こちらも大変懐かしいサービスかもしれませんね。
iGoogle は、自分仕様のカスタマイズが可能な Google のスタートページ。
フィードを追加することができ、カスタムでガジェット( Web のパーツ)を追加することができました。
しかし、2011 年、Google Chrome の新インターフェースの登場や、SNS の台頭によって Web を取り巻く環境が変化してきたことからサービス終了を発表。
多くの人に惜しまれながら 8 年の歴史に終止符を打ちました。

サービス終了告知ページ:
https://googleblog.blogspot.com/2012/07/spring-cleaning-in-summer.html(英語)

Gmail のチャット機能
Google Talk [2005 – 2017]

Gmail のチャット機能・Google Talk は 12 年という長きにわたって Google ユーザーのチャットツールとして活用されてきました。
普段メールをやりとりしている相手とリアルタイムでテキストコミュニケーションができたので、重宝してた人も多いかもしれませんね。
しかし、2013 年には後継としてチャットとビデオ通話ができるツール・Google ハングアウトが登場。
その後、徐々に Google ハングアウトへリソースを移行していくこととなりました。

サービス終了告知ページ:
https://gsuiteupdates.googleblog.com/2017/03/updates-in-g-suite-to-streamline-hangouts-and-gmail.html(英語)

短縮URLサービス
Google URL Shortener [2009 – 2019]

隠れたお役立ちツール・Google URL Shortener は 2019 年 3 月、ひっそりと終わりの時を迎えていました。
アマゾンやウィキペディアなど、日本語交じりの長〜い URL をサクッと短く短縮できて、とても便利なサービスでしたね。
Google は、近年URL短縮サービスが増えたこと、ウェブページ中心だったインターネット上のコンテンツ共有方法がアプリやモバイルデバイス、スマートスピーカーなどへ変化したこと、の2つをサービス終了の理由として発表しました。
ちなみに、Google は発行された URL の無効化については行わないと明言しているのでそこはご安心ください。

サービス終了告知ページ:
https://goo.gl/

Gmail 連携メールサービス
Inbox [2014-2019]

Inbox は 2014 年 10 月にリリースされた Gmail と連携できるメールアプリ。メールをタスクとして優先順位をつけて管理できる 「スヌーズ機能」 が大きな特徴でした。またリマインダの統合や、内容による自動分類など、便利な機能が搭載されており、コアなユーザーも多いアプリです。

しかし2018 年 9 月に、 Google は Inbox の終了を発表。翌年 4 月 2 日には惜しまれつつサービスを終了しました。
ただし、 Inbox のスヌーズやスマートリプライなどのいくつかの機能はすでに Gmail 搭載にされています。 Inbox は Google の看板ツール・Gmail の進歩に大きく貢献したと言えそうですね。

サービス終了告知ページ:
https://support.google.com/inbox/answer/9117840/?hl=ja

言わずと知れたGoogleのソーシャル・ネットワーキング・サービス
Google+(一般ユーザー向け) [2011 – 2019]

私たちの記憶にも新しい Google 発のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、Google+ サービス終了のお知らせ。
インターネットユーザーの間ではディープ・インパクトな出来事でしたね。
繋がっているユーザーからクローズドなコミュニティも構成でき、一部のユーザーからは根強い人気を集めていた Google+。
しかし、 Twitter や Facebook といった他の SNS を圧倒することはできませんでした。
さらに 2018 年 10 月に個人情報が流出したことをきっかけに、 「利用者数の低調」 を理由として 2019 年 4 月 2 日をもってサービス終了が告知されました。
おそらくさきほど紹介した Inbox と Google+ のサービス終了が 「Google・平成最後の卒業」 となるのではないでしょうか。

サービス終了告知ページ:
https://support.google.com/plus/answer/6320390?hl=ja

まとめ

懐かしのサービスや、つい最近まで現役で大活躍していたサービスまで、その役割を終えて表舞台から姿を消した Google のサービスの数々を紹介しました。
どのサービスも、稼働期間の長さに差はあれ Google の前進に貢献したものばかりでしたね。
Google はインターネットユーザーの動向の変化に敏感な企業ゆえ、サービスもどんどん姿を変えていくところが特徴です。
もしかして、今あなたが愛用している Google のそのサービスやツールも、数年後には別のものに生まれ変わっているかもしれませんよ。

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