Google Workspace
公開 2023.07.07

個人事業主や小規模ビジネスに最適な 「Google Workspace Individual」 とは?

Google Workspace に、個人事業や小規模ビジネス向けのサブスクリプションプラン 「Google Workspace Individual」 というエディションがあるのをご存知ですか?
従来の Google Workspace との違いや、料金、利用できるサービス内容について詳しくご紹介します。

Google Workspace Individual とは

Google Workspace Individual とは、個人事業主向けの Google Workspace のサブスクリプション サービスです。
既存の Google アカウントを変更することなく、スマート予約システム、高機能なビデオ会議、大容量のクラウドストレージ、リアルタイム サポートなどのサービスが利用できます。
なお、有償の Google Workspcace で利用できる独自ドメインの利用は Google Workspace Individual では利用できません。

※Gmail で送れるメールアドレスは 「〇〇@gmail.com」 というものになります。

Google Workspace Individual はこんな方におすすめ

Google Workspace Individual は個人事業主向けのサービスですが、特にこのような方におすすめです

  • 現在使用している Gmail アカウントをそのまま利用したい方(独自ドメインの利用の必要がない方)
  • 個人で事業を行なっている方
  • 複数名で1時間以上の Google Meet を利用する機会が多い方
  • 大容量のクラウドストレージを利用したい方
  • 飲食店、クリニック、ビューティーサロンなど、顧客向けの予約システムを利用したい方

Google Workspace Individual のプラン

Google Workspace Individual は2023年5月現在、月払いの場合1,130 円/ 月、年払いの場合944 円 / 月 –(16% オフ)で利用可能です。

※ともに税抜価格

最初の2週間は無料で利用できるので、興味がある方はまずトライアルで利用してみましょう。

Google Workspace Individual ・ Google Workspace ・ 無料ユーザーの違い

Google Workspace Individual と、有料で提供されている Google Workspace と、無料ユーザーの違いについて表にまとめました。

Google Workspace Individual Google Workspace 無料の Google アプリ
料金
(年払い時の月額料金、税抜)
944 円 / 月 Business Starter 680円/ 月
Business Standard 1,360 円/ 月
Business Plus 2,040円/ 月
無料
企業ドメインの使用 利用不可
無償の Google アカウントで利用するドメインは基本的に 「gmail.com」
利用可能
企業で取得した独自ドメインを利用することができるため、ビジネス利用によりふさわしい運用が可能
利用不可
無償の Google アカウントで利用するドメインは基本的に 「gmail.com」
Web会議
  • 大人数の同時通話が24時間まで接続可能
  • ノイズキャンセリング機能
  • 録画機能
  • ブレイクアウトセッション、挙手機能、アンケート機能
  • メールのテンプレートのカスタマイズ
  • 大人数の同時通話が24時間まで接続可能
  • ブレイクアウトセッション、挙手機能、アンケート機能
  • ノイズキャンセリング機能
  • 録画機能(Business Standard 以上)
  • メールのテンプレートのカスタマイズ
  • 3人以上の同時通話は1時間まで利用可能
  • 録画機能、ノイズキャンセリング機能はなし
  • ブレイクアウトセッション、挙手機能、アンケート機能の利用不可
予約スケジュール機能 利用可能 利用可能(Business Standard 以上) 利用不可
ストレージ 1TB
※容量を増やす場合は Google One で別途支払い
Business Starter 30GB
Business Standard 2TB
Business Plus 5TB
15GB
※容量を増やす場合は Google One で別途支払い
サポート チャットによるサポート 電話・メール・チャットによる24時間365日のサポートが利用できる 利用不可

Google Workspace Individual に登録してみよう

実際に Google Workspace に登録する方法を説明します。

  1. Google Workspace Individual トップページ 「無料試用を開始」 をクリックする。
  2. 「〇〇@gmail.com でログイン中です」 と表示されるので、 異なる Gmail アドレスで Google Workspace Individual に登録したい場合は 「アカウント切り替え」 をクリック。アカウントを切り替えない場合はそのままクレジットカードを登録します。
    支払いは最初の14日間は発生しません。
  3. 「登録」 をクリックすれば Google Workspace Individual 登録完了です。

Google Workspace Individual の特長

実際の画面を利用して、Google Workspace Individual の特長について説明します。

Google カレンダーから予約スケジュール機能が利用できる

Google Workspace Individual の目玉とも言えるのがこちらの予約スケジュール機能です。
この機能を利用すれば、顧客の予約を自動で受付することが可能なので、電話などで予約を受付して予約管理を行う手間が軽減されます。
この機能はクリニック、ビューティー系やマッサージなどのサロン、カウンセリング、コンサルティング、飲食店などを展開している事業者にとっては大変便利なのではないでしょうか。

【予約スケジュール機能の使い方】

  1. Google カレンダー左上 「+作成」 → 「予約スケジュール」 をクリック
  2. 「タイトル」 「1枠の最小時間単位」 「予約受付時間」 「臨時の予約枠の時間」 「予約枠と予約枠の間の準備時間」 を設定し、 「次へ」 をクリック。
  3. 「予約ページに表示するアイコン」 「場所と会議(接客の形式対面、電話、ビデオ会議のいずれか)」 「サービス説明」 「予約フォーム」(氏名・連絡先など) 「予約の確認とリマインダー」 を設定し 「保存」 をクリック。
    これで予約スケジュールの設定は完了です。

    予約ページを公開するには、遷移先の 「予約ページを開く」 の右に表示された 「共有」 をクリックしてください。

    こちらが、一般に公開される予約ページです。
    予約状況は Google カレンダーから確認可能です。

ビジネスのニーズを満たした Google Meet の機能

Google Workspace Individual では無料アカウントでは利用できない下記のプレミアムな機能が利用できます。

  • 大人数の同時通話が24時間まで接続可能
  • ノイズキャンセリング機能
  • 録画機能
  • ブレイクアウト セッション、アンケート機能

Google Workspace Individual の注意点

すでに文中にも記載した内容と重複する部分もありますが、Google Workspace Individual には何点か注意点があります。
利用を検討している方は注意点を理解したうえで導入するかどうか判断してみてください。

独自ドメインが利用できない

企業などで取得した独自ドメインは利用できません。
よって、Gmail で送れるメールは 「〇〇@gmail.com」 というものになります。
独自ドメインを利用した場合は有償の Google Workspace に加入する必要があります。

利用できる地域が限られる

2023年5月現在、 Google Workspace Individual は以下の国に限られています。

  • アルゼンチン
  • オーストラリア
  • オーストリア
  • バングラデシュ
  • ベルギー
  • ブラジル
  • カナダ
  • チリ
  • コロンビア
  • クロアチア
  • チェコ共和国
  • デンマーク
  • エクアドル
  • エジプト
  • フィンランド
  • フランス
  • ドイツ
  • ギリシャ
  • 香港(中国の特別行政区)
  • ハンガリー
  • インドネシア
  • アイルランド
  • イスラエル
  • イタリア
  • 日本
  • マレーシア
  • メキシコ
  • モロッコ
  • オランダ
  • ニュージーランド
  • ナイジェリア
  • ノルウェー
  • パキスタン
  • ペルー
  • フィリピン
  • ポルトガル
  • ルーマニア
  • サウジアラビア
  • シンガポール
  • スロバキア
  • 南アフリカ
  • 韓国
  • スペイン
  • スウェーデン
  • スイス
  • 台湾
  • タイ
  • トルコ
  • アラブ首長国連邦
  • 英国
  • 米国
  • ベトナム

複数名でプランには入れない

Google Workspace Individual は個人での利用を想定したサービスなので、複数名で利用したい場合はビジネス用の Google Workspace の利用をご検討下さい。

まとめ

予約システムや、長時間の Web 会議機能、大容量のクライドストレージ利用のニーズがある個人事業主にとってはかなりニーズにマッチしたサービスなのではないでしょうか。
メールアドレスが独自ドメインでも問題ない、という方はまず14日の無料トライアルで機能を活用してみましょう。

関連記事の一覧