慌ててテレワークを導入したものの、データの共有や、ファイルの確認作業で苦戦していませんか?
リモートで効率的に作業を行うためには、メンバー同士がリアルタイムでアクセスできるオンラインストレージが欠かせません。今回ご提案するのは、Google が提供するオンラインストレージ ・ Google ドライブの活用術。
Google ドライブを活用して、楽しく、ストレスなくテレワークに取り組みましょう。
こんにちは。らくらく出版社のシステム担当をしている阿井 貞一(あい ていいち)です。
最近テレワークを始めてみたものの、メンバーが遠隔にいるせいで業務に支障が発生してる、なんてことはありませんか?
我が社では以前から Google ドライブを中心にして業務を回していたので、とてもスムーズにテレワークを導入することができました。
今回の記事では、僕たちらくらく出版社のメンバーがどのように Google ドライブを活用しているのかご紹介します。ぜひ、テレワークを導入する企業は参考にしてみてくださいね。
Google ドライブは、オンラインで利用できるストレージサービスです。Google ドライブにはこのような特徴があります。
いつでもどこでもファイルにアクセス可能
スマートフォン、タブレット、パソコンのどれからでも簡単にアクセスして編集ができる
使いやすい共有機能
Google ユーザーとファイルを簡単に共有できるので、コラボレーション作業がスムーズ
Google ドライブ形式ファイルは容量無制限
スプレッドシートやドキュメントのような Google ドライブ形式のファイルはドライブ上の容量を消費しません。Business エディション以上は容量無制限で利用が可能です。
Google ドライブは、Google Workspace のユーザーだけでなく、無料の Google ユーザー(Gmail のアカウントを持っているユーザー)であれば誰でも利用できます。
また、権限を設定すれば、Google Workspace や Google のユーザーでなくてもファイルを閲覧することも可能です。
Google ドライブをテレワークで利用する最大のメリットは、インターネットの環境さえあれば 「いつでも」 「どこでも」 「あらゆるデバイスからでも」 アクセスして作業ができるとことです。
社内で共有サーバーを構築している場合、テレワークに移行する際各社員のパソコンに VPN の設定を行う必要があります。一方で、Google ドライブにファイルを保管しておけば、仕事をする場所やデバイスが変わってもシームレスに作業を行うことが可能になります。
ここでは、パソコンやタブレットでアクセスする方法と、ファイルを新規で作成する方法を説明します。
まずはパソコンから Google ドライブにアクセスする方法を紹介します。
※注意)パソコンで Google ドライブを使用する際は、下記のブラウザを使用するようにしましょう。
他のブラウザでも動作する場合がありますが、機能の一部を使用できない可能性があります。
「マイドライブ」 に遷移しました。マイドライブとは、自分がアップロードまたは同期したファイルやフォルダが格納されたクラウドのストレージです。
Google ドライブはスマートフォンやタブレットなどの携帯端末でも手軽にアクセスすることが可能です。Webブラウザからでも Google ドライブを使用できますが、ここでは利便性がより高いアプリからのやり方をご紹介します。
2022年10月現在、アプリから見た場合、デフォルトでは最近使用したファイルが順番に表示されています。マイドライブを見たい場合は一番右端下のフォルダのマークをタップしてみましょう。
離れた場所にいる人と連携して業務を行うときは、いかに効率的にデータを共有するかが重要な課題になります。大きなデータを共有しようとしたらエラーをしてしまう、作成した資料のやりとりが多くてどれが最新版かわからないetc…。こういったことが細かいアクシデントが積み重なると、業務の進行に支障をきたしかねません。Google ドライブをうまく活用して、遠隔にいるメンバー同士とストレスなくコラボレーションできるようにしましょう。
ここでは、快適にコラボレーション作業するための、ファイルの作成方法から共有のやり方や、よくある疑問について説明します。
※パソコンでの使い方の説明です
Google ドライブ上では
などのファイルが新規作成できます。また、 「新規」 からフォルダを作成して、フォルダの中にファイルを新規作成することも可能です
Google ドライブ作成したファイルは、他のユーザーと簡単に共有を行うことが可能です。そのやり方を、Google ドキュメントを例にして説明します。
を選択します。
このやり方であれば、Google アカウントを持っていないユーザーともファイルを共有することが可能です。
オン – ウェブ上で一般公開
インターネット上の誰でも検索、アクセスが可能になります。
オン – リンクを知っている全員
基本的には、このリンクを知っている人のみアクセスできます。
Google アカウントのログイン無しでアクセスが可能です。
オン –株式会社〇〇(Google Workspace版のみ利用可能)
ファイルのオーナーの同一ドメインのユーザーのみ検索・アクセスができます。
オン –リンクを知っている株式会社〇〇(Google Workspace版のみ利用可能)
リンクを知っているファイルのオーナーの同一ドメインのユーザー全員がアクセスができます。
オフ – 特定のユーザー
特定の Google Workspace または Gmail ユーザーのみアクセスが可能です。
を選択します。
コピーしたリンクは、チャットなどで URL を共有すれば相手も同じファイルにアクセスができます。
細かく共有の範囲を設定できるのも Google ドライブのメリットです。例えば、社外秘のファイルを扱う場合は、
オン –リンクを知っている株式会社〇〇
と設定をしておくことをおすすめします。
同一のファイルを複数のメンバーで同時編集できるのも、Google のファイルの便利なポイントです。
例えば、プレゼンテーション資料をメンバーで分担して作成したい場合は、メンバー同士でファイルを共有しておけばリアルタイムで共同作業することが可能です。
Google Workspaceでは、Google アカウントを持たない人と共同編集を行うことも可能です。さらに、Google ユーザーではないユーザーと Google のファイルを共有する 「ビジター共有」 の手順を説明します。
ビジターのユーザーにコンテンツをアップロードしたり、ファイルを作成してもらう場合はフォルダを共有します。
続いて、共有をされたビジター側の操作について説明します。
【ビジター側の操作】
Google ドライブはインターネットの技術を使用したクラウドのサービスなので、データの流出といったリスクを危険視している人も多いかもしれませんね。僕も、以前は社内にサーバーを構築するオンプレミスの方が安全なのかなと思っていました。しかし、検討を重ねた結果セキュリティ面も保証されていると判断して導入することにしました。
Google ドライブを提供する Google はセキュリティを第一にサービスの提供を行っています。例えば、
さらに、テレワークで Google ドライブを使用する場合は、セキュリティを高めるために 2 段階認証※をかけることをおすすめします。
※2 段階認証とはパスワードに加え、スマホに送られてくるメッセージや音声通話、もしくはアプリを通じて Gogole Workspace にログインを行う方法。2 段階の認証手続きでアカウントの乗っ取りを防止する技術です。
テレワークの心配事の一つに、パソコンの紛失による情報流出があるのではないでしょうか? Google Workspace を使用すれば、すべてクラウド上でデータを扱うことになるのでパソコンのローカルにデータを残しません。Google Workspace にログインする際のセキュリティさえしっかりとかけておけば、情報漏洩のリスクを下げることが期待できます。
Google ドライブは無料でも利用できる、大変便利なクラウドのストレージです。データの共有も同時編集もとても手軽に行うことができるのでまさにテレワークに最適。かしこく運用して、テレワークでも効率を下げない働き方を実現しましょう。