自社サイトの集客がイマイチというお悩みを抱えている人は、 Google サーチコンソールを使ってみませんか。 Google サーチコンソールとは、 Google 検索結果でのサイトの掲載順位を監視、管理、改善するのに役立つ Google の無料サービスです。
この記事では、 Google サーチコンソールの実際の登録方法や Google アナリティクスとの連携方法まで解説をしていきます。
そもそも 「Google サーチコンソールってなに?」 と思う方も中にはいる事でしょう。 Google サーチコンソールを使えば、自社サイトの Google 検索結果上でのクリック数やクリック率、平均掲載順位などを一目で確認することができます。過去には 「Google ウェブマスターツール」 と呼ばれていました。
他にも、どのようなクエリでサイトにユーザーが流入しているのも分かるため、自社のホームページやメディアに対して Web 集客をしたい方にとっては必要不可欠なツールであると言えます。
Google サーチコンソールには様々な機能がありますが、その中でもサイト改善に役立つ主力的な機能を 7 つご紹介します。
これからご紹介する機能を使いこなす事ができれば、急にアクセスが少なくなってしまったサイトの改善や、アクセス数が伸びているキーワードからの流入を更に伸ばす事ができるようになります。全て重要な機能なので、ぜひ活用してみてください。
検索クエリとは、 「実際にユーザーが検索をしたキーワード」 の事です。上位表示を狙っているキーワードからだけではなく、予期せぬキーワードから大量の流入が発生しているケースも少なくありません。 Google サーチコンソールで分析を行う事でそのクエリに気づき、該当記事やページのリライトを行う事で更にアクセスアップに結びつける事もできます。そのため、サーチコンソールで 「新しいクエリからの流入はないか?」 を常にチェックしておく事が重要です。
手動ペナルティとは Google の運営者によって手動でサイトの評価を下げられ、アクセスが激減する現象の事を指します。
Google サーチコンソールでは、手動ペナルティが発生した際に通知を受ける事ができます。登録をしていないと、急なアクセス激減が起こった際に原因を掴めないため、パニックに陥ってしまいます。もしもの時の備えとして、Google サーチコンソールに登録を行い、いつでも通知を受けられる体制にしておきましょう。
なお、通知内容には、ペナルティが課せられた原因が記載されているため、適切な修正を行う事で解除を行う事も可能です。
Google サーチコンソールの代表的な機能の 1 つとして 「Fetch as Google」 というものがあります。これは、新しく追加をしたページのインデックスを Google に対して手動で依頼をする事ができる事ができる機能です。
「クローラが自分のサイトに来るまでは静かに待たなければいけない」 というイメージを持っている方も多いようです。しかしその必要はなく、こちら側から Google のクローラを呼ぶ事ができます。インデックスが遅れると、良いコンテンツを作っているのにも関わらずなかなか順位が上がらない事も多いです。集客の効率もそれに伴って落ちてしまうので、自分のサイトの修正や変更を行なった場合は、必ず 「Fetch as Google」 を使用して、 Google にインデックスの依頼をしましょう。
Google サーチコンソールを使用すれば、どのページでクロールエラーなどが発生しているのか、すぐに把握ができます。
購入に結び付くページへや、多数のアクセスを集めているページがリンク切れになっていたり、 404 エラーが出ている状態を放置することで機会損失を被ってしまいます。長期間放置をしてしまった場合は、高い順位だったページがクロールできなくなる事によって離脱するというケースも考えられるでしょう。
本来取れたはずのアクセスや顧客獲得機会を逃してしまわないように、定期的にクロールエラーが無いか、必ずチェックする事をおすすめします。
「被リンク」 とは、外部のサイトから自社のサイトに対して貼られたリンクの事です。
Google サーチコンソールを使用する事で、どのサイトからどのくらいの被リンクを集める事ができているのかを確認する事ができます。
「被リンクは、量さえ確保できていれば順位が上がる」 という説は、数年前までであれば正しかったのですが、現在は Google が被リンクの質を重視し始めたためそれも変わりつつあります
「どれだけ被リンクを集めたか?」 よりも 「どこから被リンクを集めたか?」 の方が重要なポイントです。あなたが運営をしているサイトと、関連性が高い Web サイトや、信頼のある大手企業・メディアからの被リンクを獲得していく事がアクセスアップに繋がる秘訣であるという事です。
被リンクを否認する機能もあるため、スパムサイトや関連性の低いサイトからの被リンクはブロックして、良質な被リンクのみを集めていくようにしましょう。
内部リンクとは、自社のサイトから自社のサイトに送るリンクの事です。
CV(コンバージョン)が見込めるページや、サイト内で最も上位に上げたいページに対して重点的に内部リンクを貼るのが収益性やアクセスを高めるための定石であると言えます。
Google サーチコンソールでは、各ページに対してどのくらいの内部リンクが集まっているのかを簡単に確認する事ができます。
収益やアクセスのメインとなるページの内部リンク数が多ければ、サイトの構造は正常と考えていいでしょう。逆に、意味の無いページへの内部リンクを貼る事はサイト全体の収益性を下げるだけでなく、ユーザーにとっても不親切であると Google から見なされ、アクセス低下のリスクになる事もあるので注意をしましょう。
モバイルユーザービリティとは読んで字の如く、スマートフォンを利用しているユーザーにとっての、サイトの使いやすさの事を指します。
Google サーチコンソールでは、
などのスマホユーザーに取って使いやすいサイトになっているか、チェックを行う事ができます。不備があれば指摘をしてくれる仕組みになっているので、指摘内容と照らし合わせて修正を行う事で、スマホユーザーに寄り添ったサイトを作り上げる事が可能です。
スマホが普及をした現代では、ほとんどのユーザーがパソコンではなくスマホでサイトを閲覧しています。そんな時代背景の中、 Google は 「モバイルファーストインデックス」 と呼ばれるスマホユーザーにとって、使いやすいサイトを優遇するという方針を打ち出しています。
現在はほとんどのサイトがスマホに対応したサイトになっているため、スマホに対応していないだけで順位が下がってしまうケースなどもあるので、必ずスマホユーザーが使いやすいサイトにする事を心がけましょう。
Google サーチコンソールの機能の説明をひと通り終えたところで、実際に登録をする手順を図解も交えながらステップバイステップで解説していきます。
何も見ずに行うと難しい場面もありますが、マニュアルに従って進めていく事で簡単に登録を完了する事ができるので、1 つずつ着実に進めていきましょう。
まずはサーチコンソールのページにアクセスをして、 「今すぐ開始」 をクリックしましょう。
Google サーチコンソールを利用するにあたっては 「ドメイン」 と 「URL プレフィックス」 のどちらかを選択する必要があります。
ドメインでプロパティを作成すると、同じドメインのデータを 1 ヶ所で集計できます。
一方、URL プレフィックスでプロパティを作成すれば、従来と同様、 「www 有無」 「http や https のプロトコルの違い」 「サブドメイン」 などのページのデータを、それぞれ別のプロパティで集計することができます。
今回はそれぞれの特徴との登録方法をご紹介します。
「ドメイン」 はトップドメインよりも下の階層のページも含めて、全てを 1 つのプロパティとして扱います。
なので、先ほど少し触れた通り、ドメインでプロパティを作成すると、同じドメインのデータを 1 ヶ所で集計することが可能になります。
DNS レコードの登録はこれで完了です。
正常に登録が完了した場合はこちらの画像が表示されます。
何らかのエラーが発生している場合はこちらの画像が表示されます。
上記事で紹介した通り、ドメインプロパティを使用するには、ある程度のサーバーの管理方法の知識が要求されたり、サーバーの管理権限がある人が作業を行う必要があります。
そこにハードルを感じた人は URL プレフィックスを使用してみましょう。
URL プレフィックスでは、指定したページのみをプロパティとして扱うので、URL 毎にデータの計測をする事ができます。
ドメインプロパティは、サーバーにアクセスをしてコードの設定をする必要があるのに対して、URL プレフィックスは HTML タグの設置のみで使用する事が可能です。
サーバーの管理方法を知っている方が周りにいない場合や、サーバーの管理権限を持っている人が別でいるマーケティング担当者の方には、URL プレフィックスを使用する事をおすすめします。
最初に、データの計測をしたいドメインの URL を入力をします。
アナリティクスとの連動が完了している場合は続行をクリックした直後に、下記の画面が表示されるので、設定は完了です。
アナリティクスと連動がまだできていない場合は、所有権の認証を行う必要があります。
ここからは、認証を進める方法をステップ毎に解説をしていきます。
Google サーチコンソールは検索結果上の数値を見ることができるのに対して、Google アナリティクスは、サイトに訪問したユーザーの行動履歴を見ることができます。
行動履歴とは、 「どのくらいの時間サイトに滞在したか?」 「何ページ回遊をしたか?」 などのデータです。
Google サーチコンソールと Google アナリティクスを連携する事で、特定のクエリで訪問をしたユーザーの行動履歴を見るなど、それぞれのツールの長所を掛け合わせて分析ができるようになります。
データの分析を行うにあたって、採取できたデータを掛け合わせる事は新しい発見をするためには必須であると言えます。
より深く適切な分析を行い、確度の高い施策を積極的に打っていく事であなたのサイトのアクセス数やCV獲得数の増加に結びつけていきましょう。
それでは、Google アナリティクスと Google サーチコンソールの紐付け方法について解説をしていきます。
すると、サーチコンソールとの連携を案内する画面が出てくるので、 「Search Console のデータ共有の設定」 のボタンをクリックしてください。
いかがでしたか?
Google サーチコンソールはそれだけでも十分に便利ですが、他のツールと連携を行う事で幅広く活用する事が可能になります。
「何となく検索数が増えている」 「何となく新しいキーワードがある」 だけで終わらせずに、ユーザー行動の掛け合わせを行うなど、応用的な分析を積極的に行いましょう。
今回の記事を通じて、あなたのサイトのアクセス数や CV 数が増えて、売上アップに繋がる事を心から祈っています。