自動で採点・結果通知もできる! Google フォームで WEB テストを無料作成する方法
公開 2018.10.31

ビジネスシーンにおいて、社員の知識やスキル確認のため WEB テストは意外に多く使われています。でもそのテストの作成や採点に手間をかけすぎていませんか?
Google フォームを活用すれば、無料で簡単に試験問題を作成でき、採点、通知まで一気に行うことが可能です。Google アカウントで、早速テストを作成してみましょう。
Google フォームで試験問題を作ろう! 問題作成、採点、通知まで Google フォームにおまかせ
アンケートフォームを活用してテストが作成できる
Google フォームでお問い合わせなどのフォームを作れることをご存知の方は多いかもしれませんが、実はテストを作成することも可能です。
とても簡単に作れるのでぜひトライしてみましょう。
Google フォームを使ったテスト作成手順
テストの新規作成手順
下記の手順で、オンラインテストを作成していきます。
- Google アカウントにログインしてhttps://docs.google.com/forms/にアクセス。
- 「新しいフォームを作成」 を選択して、新しいフォームを開いたら右上の 「設定」 (歯車マーク)をクリックします。
- 設定のポップアップが出てきたら 「テスト」 のタブを選択し、 「テストにする」 を有効化します。
今回は、採点後にメールで成績を通知する方法を説明していきます。テスト オプションで 「成績の表示方法」 の所で 「確認後に手動で表示する」 にチェックを入れましょう。
※成績の表示にチェックを入れると回答者は送信直後に成績を見ることができます。
回答者が表示できる項目については任意の項目にチェックを入れておきましょう。
設定が完了したら完了をクリックします。- 早速設問を作成していきます。まず、テストのタイトルと説明を記入します。回答する人にとってわかりやすく簡潔なタイトルをつけるようにしましょう。
- テスト問題は、Google フォームの利用方法と同じで、 「ラジオボタン」 「チェックボックス」 などのコンポーネントを決めて、選択式の場合には選択肢を用意します
- まず、択一問題を作成してみましょう。正解が一つしかない問題を作成するときはデフォルトの 「ラジオボタン」 を選択します。下記のように、画像を挿入することも可能です。
- 画像は、質問の横のアイコンをクリックしてアップロードします。また、各選択肢ごとに画像の追加もできます。
設問と選択肢を作成したら、右下の 「必須」 を有効化しましょう。 - このとき、正答の設定も行いましょう。 「左下の回答集の作成」 から正答を選択することができます。ここで右上の 「点数」 の所で配点をセッティングします。
- 複数選択問題の作り方を見ていきましょう。
まず、設問を追加するには右メニューの 「質問を追加」 をクリックします。右側にプルダウンが表示されるので 「チェックボックス」 を選択しましょう。 - チェックボックスで設問を作成する場合も、ラジオボタンと同様の設定を行って保存しましょう。
- 記述式の問題を作成することも可能です。記述式では回答欄が自由記述になり、回答者が自由に記入することができます。
上述と同様に、新規で質問を追加します。プルダウンで記述式を選択し、設問を記入しましょう。ここで注意すべきなのが回答集の設定です。記述式で回答例が複数ある場合は、正答を複数セットしておきましょう。
記述式の問題では、完全一致であれば正解の判定ができます。
その他の回答をすべて不正解にする にチェックを入れておくと、正解に設定した言葉に完全一致していない場合全て不正解になります。
チェックを外しておくと正答に完全一致してない場合は未採点のまま保留になります。
保留になったものは出題者がチェックして、採点します。回答者の名前を明確にしたい場合は、記述式の項目を追加し、名前を記入する回答欄を追加しておきましょう。
- 設問と回答の作成が終わったらプレビューで確認をしましょう。右上のメニューの目の形をしたアイコンをクリックします。
プレビュー画面から回答を行い、テストの内容に間違いがないか、チェックしましょう。
テストの通知方法
テストの作成が終わったら回答者にテストを送信します。まず、右上のメニューの 「送信」 ボタンをクリックしてください。
ポップアップが表示されたら送信の設定を行います。
送信方法
送信方法は 4 通りあります。
- ①メール・・・回答者のメールアドレスをここに記入すると、回答者へフォームのリンク先が記入されたメールが送られます。複数の送信先を記入することが可能です。
- ②リンク・・・回答者ダイレクトにテストの告知を行う場合はここに表示される URL で共有しましょう。
- ③HTML を埋め込む・・・WEB サイトにテストを埋め込む場合はここに表示されるリンクタグを使用してください。
- ④SNS・・・Google+、FaceBook、Twitter にから共有したい場合はそれぞれのアイコンをクリックしましょう。

テストの集計、採点方法
- 回答が出揃ったら集計を行いましょう。回答を見るにはフォームの 「回答」 タブをクリックします。
- それぞれの回答者の得点は自動で集計されています。
また、平均値、中央値、範囲、個別の問題の正答率、誤答の傾向なども集計から確認することが可能です。
設問に記述式のものがあった場合の採点方法をご説明します。前述の通り、記述式の回答が完全一致していない場合は未採点のまま保留の状態になっています。
採点を行う時は回答を選択した状態でメニューから 「個別」 を選んでクリックします。
個別の回答の中で、記述の回答をチェックして、採点を行いましょう。設問の右側にスコアをつける部分があるので、手動で得点を入力しましょう。採点が終わったら 「保存」 をクリックします。

テストの集計、採点方法
採点が終わったら、回答者に採点結果を通知しましょう。
個別の回答ページ右上の 「スコアをリリース」 をクリックします。
ポップアップが表示されたら送信先を確認し 「メールでスコアを送信」 をクリックしたら送信完了です。メッセージを入れて送ることも可能です。

こちらは回答者側のメールの画面です。このように結果が送られます。

Google フォームの便利なオプション機能
Google フォームでテストページを作成するための流れを説明してきましたが、さらに便利に使いこなすためのオプション機能を活用してみましょう。
質問や選択肢をランダムに並べ替える
質問の順序をランダムに並べ替える
新しい回答者がフォームを開くたびに、質問や回答の選択肢が異なる順序で表示されるようにすることができます。
右上の 「設定」 (歯車マーク)をクリックし、 「プレゼンテーション」 タブを選択してください。質問の順序を並べ替えるにチェックを入れたら設定は完了です。

選択肢を並べ替える
ラジオボタン式、チェックボックス式、プルダウン式の質問では、回答の選択肢の順序を並べ替えることもできます。
まず、選択肢の順序を並べ替える質問をクリックします。次に右下の三点リーダーをクリックしたら、 [選択肢の順序を並べ替える] を選択して設定完了です。

回答回数の制限
回答者が回答をする回数を制限することも可能です。右上の 「設定」 (歯車マーク)をクリックし、 「全般」 タブを選択してください。 「回答を 1 回に制限する」 のチェックボックスにチェックを入れましょう。
この設定により、回答者が回答できる回数は 1 回のみとなりますが、回答者は Google アカウントのログインを行う必要があります。回答者全員が Google のアカウントを持っているか確認の上設定を行いましょう。

結果をスプレッドシートに書き出す
各回答者の回答一覧を表で確認したい時などはスプレッドシートや CSV に書き出すことができます。
スプレッドシートに書き出しを行うと、新たな回答が送信されるとリアルタイムで更新されます。
- 「回答」 タブの右上のスプレッドシートのアイコンをクリックします。
- スプレッドシートが生成されました。このファイルは Google ドライブの 「マイドライブ」 に保存されます。
回答者のテストの入力が終わったらメールが届くように設定する
回答者のテストの入力が終わったら即座に採点したい時などは、このオプションを使ってみましょう。
- 回答タブの右上の三点リーダーをクリックし、 「新しい回答についてのメール通知を受け取る」 を選択してください。
- 出題者にはこのようなメールが届きます。
Google フォームのアドオン機能
デフォルトの機能でもかなり活用の幅が広い Google フォームですが、アドオンを追加するとさらに高度な設定を行うことができます。
アドオンの追加方法についてはこちらをご参照ください。
フォーム通知

フォーム通知というアドオンを使用すると、回答者がテストを送信すると回答者と出題者に自動返信でメールが届きます。
また、 メールの内容にフォーム入力を追記 することも可能です。
自動返信があることで、回答者側にとってはテストを送信した履歴がのこるため、不安の軽減になるのではないでしょうか。
日本語対応なので、大変使い勝手の良いアドオンです。
FormRecycler

Form Recycler は作成した複数の問題をフォームの中でコピーができるアドオンです。例えば類似する問題を繰り返し出題する場合、 F 問題をコピーしてあとから編集すれば問題作成の時間短縮になります。
※英語対応のみとなります
FormLimiter

期間を限定してテストを実施する場合は FormLimiter を使ってみましょう。FormLimiter で設定を行うと、公開期間を設定することができます。
回答期間を制限すれば、公開期間以外はテストの回答をすることができなくなります。
※英語対応のみとなります
Timify.me

Timify.me は制限時間の設定ができるアドオンです。分単位で設定ができるので、時間に制限を設けたいテストを実施したい時はぜひ導入してみましょう。
※英語対応のみとなります
まとめ
Google フォームを活用して、オンラインテストを作る方法をご説明しました。少し難しそうなイメージのあるオンラインテストの作成がとても簡単にできるので驚いた方も多いかもしれませんね。
短時間で設問の入力から採点、集計までを行うことが可能なので、いままで手動でテストを実施していた人は大幅な業務の短縮化を実現できるのではないでしょうか。